2020/06/15 【図説あり】「異常震域」について・・・お話します・・・
みんな・・・「異常震域」って・・・知ってるかな?
一昨日分の記事を書いている時に強震モニターが反応した。
しかし強震モニターは震度0の人が感じない揺れでも検知するし、6~7割ぐらいは震度0の微震ばかり。それでも強震モニターソフトを入れているPCで検知を確認したらいつも見るようにしている。ただ検知しても高確率で震度0の地震なので、検知をして見る際は生半可な気持ちで見ている。だからその分、震度と規模が大きめの地震に遭遇するとビックリする。まあ強震モニターはマニア向けのソフトだと思う。
強震モニターという言葉にフォーカスしたら話がズレにズレてしまった。
本題に入ろう。
16日の0時51分、鹿児島県で最大震度4のやや強い地震が観測された。
やや規模が大きめの地震と言って良いだろう。
2年前に発生した大阪府北部地震(最大震度6弱)のマグニチュードは6.1。
今回の地震はこれよりも少し規模が大きい。
そしてこの地震では震源が奄美大島北西沖で、震度4を観測したのは鹿児島県請島と鹿児島県喜界島である。
これらの地域より震央に近かった鹿児島県奄美市では震度3となっている。
震度分布図(tenki.jp)
https://earthquake.tenki.jp/bousai/earthquake/detail/2020/06/14/2020-06-14-00-49-29.html
この震央よりも離れた地域で強い揺れを観測する現象を異常震域と呼んでいる。
今回の地震では少しわかりずらいと思うので、代表的な地震を上げてみる。
この地震のマグニチュードは8.1で、47都道府県全てで震度1以上の地震を観測した。
隣国の韓国でも揺れが観測され、日本の深発地震としては史上最大のものである。
覚えている方もいるではないか。
そしてこの地震で最大震度5強を観測した地域が、東京都小笠原村と神奈川県二宮町である。この2つの地点間の距離は約960㎞程離れている。その他、埼玉県の3つの市と町で震度5弱を観測している。
ではなぜこのような深発地震で、異常震域が起こるのか。
現象を図で表記をしてみた。
本当はネット上で出回っている分かりやすい画像を貼って済ませたいところだったが、
著作権の問題もあるので自分で書く事になった。
図を見ると、3つの矢印で表記されている地震波のうち、「プレーヤー内部に振動が伝わる。」と矢印で示している地震波が、異常震域が起こす地震波である。
小笠原諸島西方沖地震では、この地震波の真上の地点が二宮町だったと考えられるが、二宮町の震度計のある場所(消防署)は地盤が弱いと言われていて、他の隣接する自治体の可能性もある。(他の神奈川県の自治体は震度2~4である。)
「揺れが小さくなる。」と矢印で示している地震波は地震波の伝わりにくい部分、ここを上部マントルと言うが、この地震波の伝わりにくい上部マントルを伝って揺れが到達ので、揺れは小さくなる、もしくは揺れを感じないという事である。
地殻とマントル、地学基礎履修者なら聞いたことあるかもしれない単語。
60㎞より深い地震を深発地震と自分は呼んでいる、と書いているが細かく言うと60㎞~200㎞での地震は「やや」深発である。
200㎞より深い所での地震が一般的に言われている深発地震である。
自分は捻くれ者なので、大雑把にこの「やや深発地震」も深発地震に含める。
テストで出される場合は(出ないが)、これは参考にしないでください。
一般に言われている事を参考にして欲しい。
自分は地質学に携わっている学者でもなんでもない。
自分も情報を精査して書いたつもりだが、もしかしたら間違いもあるかもしれない。
なのでここまで見てくれた方には申し訳ないが、もし正確な情報を得たいのであれば自分で調べて得て欲しい。
それでもこの記事が参考になれば嬉しいとは思うが・・・
あと今日の日記は書きません。
終わりだ